豆知識

ヒートテックの素材はなに?着ると暖かく感じる原理とは?

いや~今年も寒い季節がやってきましたね~。

さっそくタンスの奥から去年買ったヒートテックを引っ張り出して着ています。

 

厚手のニットを着なくても、いつものシャツの下にヒートテックを一枚着るだけで暖かく過ごせるので、かなり重宝しています(*´ω`*)

 

それにしてもヒートテックって、あんなに薄い生地なのにどうして暖かいのでしょう??

いったいどんな素材で作られているの??

 

そこで今回は、

  • ヒートテックの素材
  • 着ると暖かく感じる原理
  • ヒートテックの弱点

について調べてまとめてみました☆

ヒートテックはどんな素材でできているの?

ヒートテック

「ヒートテック」とは東レとユニクロが共同開発した画期的な素材のことで、

  • ポリエステル
  • レーヨン
  • アクリル
  • ポリウレタン

などの化学繊維でできています。

 

レーヨンといえば、吸水性が特徴の繊維ですね♪

しかも「肌に優しい」とされる弱酸性(ph5~6)!!

もともと絹に似せて作られたものなので、肌触りもなめらかです。

 

そしてアクリルといえば、保温性の高さが特徴。

ヒートテックに使われているアクリルは「マイクロアクリル」と呼ばれ、なんと髪の毛の10分の1という驚異の細さΣΣ(゚д゚)!!

このマイクロアクリルをきっちり編みこむことで、暖かい空気をしっかり閉じ込めることができるのです☆

ヒートテックを着ると暖かく感じるのはなぜ?

ヒートテックは「自家発熱するインナー」と宣伝されています。

まさにその名のとおり「生地自体が熱を発生させる」のが暖かさの秘密なんです!!

 

では「生地が熱を発生させる」とは一体どんな仕組みなのでしょう?

 

実は人間というのは、何もしないでゴロゴロ寝てるだけでも身体から水分を放出しているんです。

「汗かいたな~」と感じる程では無くても、気付かないくらい微細な水蒸気のような形で、常に水分を放出しているんですね。

 

そうして身体から放出された水分が衣類の繊維に吸着すると、「吸着熱」という熱を出すんです。

実は、どんな素材の服にもこの「吸着熱」という作用はあるのですが、ヒートテックがより暖かく感じるのには理由があります。

 

簡単に説明しますと、

  1.  皮膚のより近くで水分を吸着
  2. 吸着した水分をすばやく蒸発させて外に逃す
  3. 熱は逃さず閉じ込める

という仕組みです。

 

このように「自家発熱」の機能に加えて、素早い「吸湿&放湿」機能をとことん追求して作られた素材だからこそ「ヒートテックは着ると暖かい!!」と感じられるわけですね(*^_^*)

ヒートテックにもデメリットがあるの?

そんな機能性抜群のヒートテックにも、やはり弱点はあります。

そこで、ヒートテックを着る時の注意点についてまとめてみますね。

1 肌荒れや乾燥肌の原因になることもある

ヒートテックに使われているレーヨンは、吸水性に優れた繊維です。

肌から放出された水分をすばやくササーッと吸収してくれるのがレーヨンの魅力でもあります。

 

でも実は、肌をいい状態に保つには、ある程度の水分も必要なんです。

なので、レーヨンが上手に肌の水分を吸収しまくることが、皮肉にも乾燥肌や肌荒れの原因になることもあるのです(´・ω・`)

 

レーヨンには全く悪気はないのですが、そこは難しいところですね…

 

また、ヒートテックは化学繊維で作られているので、化学繊維が肌に合わない人にとってはかゆみを感じたり、肌荒れを起こしてしまうこともあります。

人それぞれの体質や好みで「肌に合うor合わない」と意見は分かれる所かも知れません。

 

ちなみに私は長年ヒートテックのお世話になっていますが、特に肌荒れや乾燥などを感じたことはなく、快適に着用していますよ♪

2 着た瞬間ヒンヤリ冷たい感じがする

これは、レーヨンの初期の熱伝導度が大きいために起こる現象です。

コットンに比べると、どうしても着た瞬間のヒンヤリ感はあるかな~という感じです。

すぐに暖かくなるので問題ないですけどね♪

3 汗の量が多いと暖かさを感じられなくなる

レーヨンは吸水性が良いので、たくさん汗をかいてもグングン吸いとってくれます。

しかしその反面、あまりにも汗の量が多いと「もうこれ以上吸い取れないよ~」とキャパシティオーバーになってしまいます(;´・ω・`)

 

そうなると、せっかくの熱発生システムもうまく働かなくなってしまうのです。

スポーツをする時にヒートテックは不向きかも知れませんね…

まとめ

では、今回のポイントをまとめてみましょう。

  • ヒートテックは「ポリエステル」「レーヨン」「アクリル」「ポリウレタン」などの化学繊維でできている。
  • 肌から放出された水分でヒートテック自ら発熱し、水分をすばやく逃しつつ熱は閉じ込めるので暖かく感じる
  • 人によっては乾燥肌や肌荒れを起こすこともある

ということでした。

 

今まで何も考えずに着ていたヒートテックでしたが、こうしてみると奥の深い素材だったんですね。

最近は他のメーカーからも類似品がわんさか出回っていますが、やはり本家本元の「ヒートテック」は安心して買える良品ですd(*´∇`*)

 

あなたも、自分の肌に合う暖かインナーをみつけて、寒い冬を少しでも快適に過ごしましょうね♪