豆知識

障子の張り替えはのりかアイロンか?メリット・デメリットはどう違う?

障子

和室を彩る真っ白な障子紙。

光を透かした薄い和紙が美しく、日本ならではの趣ですよね。

 

「う~ん、障子は好きだけど、張り替えが面倒で……」

 

分かります。

我が家にも、破れたきり見て見ぬふりをされている障子があります。

でも放置したままだとお部屋全体の雰囲気も暗くなってしまいます。

 

障子はいつかは張り替えなければならないもの。

せっかくなら、自分に合った障子紙を選びたいですよね。

 

そこでこの記事では、のりで貼る障子紙・アイロンで貼る障子紙それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

 

のりで貼る障子紙のメリット・デメリットは?

のりで貼るタイプの障子紙は、和紙の高級感と柔らかな光で、昔ながらの和室の趣を演出してくれます。

色やデザイン、紙の種類も豊富なので選ぶ楽しみもありますね。

ここではその中でもポピュラーなパルプ障子紙の良し悪しを見ていきます。

 

のりで貼る障子紙のメリット

  • 張り替えが簡単
  • 室内の温度変化を防ぐ
  • 安価

 

のりで貼る障子紙のメリットは、何と言ってもその貼りやすさです。

巻物を転がすように簡単に貼れて、失敗してもすぐに剥がしてやり直しが可能。

 

紙には乾くと膨張する性質があり、霧吹きで紙を濡らしながら貼れば乾いたときにぴんと張るので、多少のたるみは修正できます。

 

また通気性や吸湿性にも優れ、室内の急激な温度変化を防いでくれる効果も。

長さにもよりますが600円~1000円前後と家計に優しいのも、主婦には嬉しいポイントですね。

 

のりで貼る障子紙のデメリット

  • 破れやすい
  • 日焼けしやすい
  • 張り替えの頻度が高い

 

のりで貼る障子紙の最大の難点は、耐久性が低いことです。

紙自体に強度がなく、指でつつけばすぐ破れる。

つつかなくても経年劣化で自然と破れる。

 

もちろん水拭きは厳禁で、紙なだけに日焼けにも弱い……そのためこまめな張り替えが必要とされます。

 

アイロンで貼る障子紙のメリット・デメリットは?

障子紙

アイロンタイプはプラスチック障子紙と呼ばれ、プラスチックで和紙を挟むかラミネート加工になっているのが特徴です。

 

最近では、桜や紅葉といった和柄からカラフルな星模様まで、インテリアとして楽しめる商品も増えてきました。

そんな人気上昇中のプラスチック障子紙についても、良し悪しをチェックしていきましょう。

アイロンで貼る障子紙のメリット

  • 破れにくい
  • 日焼けしにくい
  • 張り替えの頻度が低い
  • 冷暖房の効果が高まる

 

アイロンで貼る障子紙の売りはその高い強度です。

ペットや子どもがいたずらをしても破れにくく、水拭きができて掃除も簡単。

 

紙と違って燃えにくいのも安心ですね。

UVカット仕様なら紫外線による紙の日焼けも防いでくれるので、陽当たりの良い場所にある障子も美しい白さを保てます。

 

また和紙に比べて空気を通しにくいため、冷暖房の効果が高まり、光熱費の節約も期待できますよ。

 

アイロンで貼る障子紙のデメリット

  • 張り替えが難しい
  • 高価
  • 通気性が悪い

 

張り替えが難しいのが、アイロンで貼る障子紙のデメリットです。

紙を抑えながらアイロンをかけるため、できれば二人以上での作業が効率的ですし、カットするのにも少し力が要ります。

 

また剥がしにくく紙のように膨張もしないプラスチック障子紙では、たるんでしまうと修正しづらいのもマイナスポイントですね。

 

紙に比べると1500円~2000円と高価なので、失敗すると心理的な面だけでなく家計にもダメージが大きいかもしれません。

 

また通気性が低いので、湿度の高い部屋には向いていないのも特徴です。

 

のりタイプ・アイロンタイプの障子紙はそれぞれどんな人におすすめ?

それぞれ特徴のある二種類の障子紙。

私に向いているのはどっち?と迷いますよね。

 

のりで貼る障子紙はこんな人におすすめ!

  • 綺麗に貼りたい人
  • 初めて障子を張り替える人
  • 数年ごとの張り替えが苦でない人
  • コストを抑えたい人

 

初めて障子を張り替えるなら、簡単に修正できるのりタイプがおすすめです。

また障子は一度貼ったら終わりではなく、いつかは張り替えなければいけません。

多少の手間をかけても、コストを抑えてメンテナンスしていきたい場合ものりタイプが最適ですね。

 

アイロンで貼る障子紙はこんな人におすすめ!

  • ペットや子どもがいる人
  • 張り替えの頻度を減らしたい人
  • 陽当たりの良い場所に障子がある部屋

 

何度張り替えても、むしろ張り替えた直後にこそペットや子どもが障子にダイブ。

そんな終わりの見えない攻防戦にお悩みのあなたには、プラスチック障子紙をおすすめします。

破れや日焼けによる張り替えの手間もぐんと減りますよ。

 

まとめ

  • のりで貼る障子紙は貼りやすく破れやすい
  • アイロンで貼る障子紙は破れにくく貼りにくい
  • のりで貼る障子紙は張り替えが苦でない人向け
  • アイロンで貼る障子紙は張り替え頻度を減らしたい人向け

 

のりとアイロン、どちらの障子紙も一長一短と言えます。

貼る際の手間はそんなに変わらないので、貼った後のメリットで選ぶといいでしょう。

ちなみにずぼらな私はアイロンタイプに挑戦してみようかな?と思いました。

 

この記事が、障子紙を選ぶ際の参考となれば嬉しいです。