メロンが甘くない。
清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったメロンが、一年に一度しか会えない甥っ子の喜ぶ顔が見たくて買ったメロンが!
たまにありますよね、甘くないメロン。
高級品なだけにメロンが甘くないと本当にがっくりです。
そこでこの記事では、甘くないメロンも美味しく食べられるレシピをピックアップしてみました。
もちろんメロンが甘くない原因や甘くする方法もまとめていきますよ~。
メロンが甘くない時のおすすめの食べ方
「メロンだよ」の声に飛んできてスプーンを握りしめた甥っ子の手が止まる瞬間はとても切ないものでした。
気持ちは分かる、分かるとも、だって私も思ったもんね
「これは……大根?」って。
でもそんな「何とかしろ」と言いたげな目で見ないで。
大人は魔法使いじゃないんです。
視線に耐えながらそのまま食べた、あの時私はどうすれば魔法使いになれたんでしょうか。
甘くないメロンを美味しくするレシピ3つ
(1)砂糖を塗る
メロンの断面に砂糖水を塗るだけで甘くなる!?
そういえばイチゴが甘くない時は砂糖をかけますよね、メロンにその発想はなかった。
(2)レンジで過熱する
その発想はなかった第二弾。
ラップをかけたメロンを30秒~1分ほどレンジで過熱すると柔らかくなり、果汁も出てジューシーになるそう。
(3)メロンジュースにする
ひと口大にカットしたメロン・水・砂糖をミキサーにかければ香りのいいメロンジュースの出来上がり。
ミキサーがなければ炭酸水を注ぐだけでも夏にぴったりのフルーツソーダに、ウィスキーを注げば大人向けのドリンクにも。
(4)漬物にする
スライスしたメロンに塩をかけ、ビニール袋に入れて、空気を抜き口を閉じます。
冷蔵庫で一時間ほど寝かせると、味のないメロンも塩気のおかげでほんのり甘くて美味しい漬物に大変身。
メロン農家の皆さんはこのメロン漬けをよく作るそうですよ。
甘くないメロンを美味しくする方法って結構あるんですね。
これで私も立派な魔法使いです。
メロンが甘くない原因とは?
スプーンを持ったまま全員がフリーズ……そんな気まずい食卓をもう生まないために。
今日こそはメロンが甘くない原因を突き止めてみせます!
メロンが甘くない原因は追熟!見極め方は?
調べてみると、メロンが甘いかどうかは「追熟」の状態にかかっているようです。
メロンの実が発酵し甘みを強く感じるようになる(いわゆる完熟)までの期間で、収穫から完熟までは約一週間程度。完熟後は2~3日でウリ科特有の成分「ククルビタシン」により苦味が出る。
つまりメロンが甘くない原因は「熟れていない」か「熟れすぎ」のどちらかということ。
メロンは完熟すると傷むのが早いため、店頭には未熟な状態で並ぶように計算して出荷されています。
なのでメロンを美味しく食べるには買ってから少し寝かせてあげるのがポイント。
ところが未熟すぎても熟れすぎてもダメとなかなかむずかしい!
私は一度熟れすぎたメロンにあたったことがあって、もう、瞬間KOされる苦さでした。
「なら熟れすぎないように冷蔵庫に入れておけばいいんじゃ?」
私もそう思ったんです。
それで今回甥っ子にと奮発したメロンは買ってすぐ冷蔵庫へ……だって知らなかったんです、
「冷蔵庫に入れたメロンは追熟が止まる」
だなんて。
メロンの追熟は常温で進むから、冷やすとどんなに寝かせてもそれ以上熟れなくなってしまうだなんて……!
というわけでメロンを冷蔵庫に入れるタイミングにはお気をつけくださいね。
メロンを冷やすのは食べる数時間前だけ、がベストです。
メロンの完熟の見極め方
ではメロンが完熟かどうかはどう見極めればいいのでしょう?
それにはメロンのこんなポイントを観察してみてください。
- ツルが茶色く枯れてくる
- メロンのお尻が少し柔らかくなる
- 皮が黄色っぽくなる・または色が薄くなる
- 嗅ぐと甘い香りがする
この状態なら食べ頃、すかさずメロンを切りましょう。
メロン農家さんによると、この中でもツルの状態がいちばん信頼度が高いとのことでした。
メロンの追熟方法をおさえてメロンを甘くしよう
メロンの甘さを決める追熟。
ここではさらに甘いメロンにするため、追熟のポイントを見ていきます。
追熟の基本
- 25~30℃の常温がベスト
- 購入後3~5日を目安に寝かせる
- 風通しの良い場所に置く
- 切らずにまるごと保管
- 時々上下左右を入れ替える
メロンが完熟するには約一週間かかりますが、お店への輸送期間も考えると自宅で寝かせる目安は3~5日ほど。
切ってしまうと傷みやすくなるので丸のまま風通しの良い場所に置いておきます。
そしていちばんのポイントが上下左右を入れ替えること。
というのも果汁は重いので下へと流れていき、またメロンは特徴として果実の下部から熟していくため。
なので向きを変えることで下部に溜まっていた果汁が全体に行き渡り、どこを切っても甘いメロンに仕上がるというわけ。
でも……完熟まで待てないケースもありますよね?
うちの場合だと、甥っ子の滞在は2日と短いので待っていたら帰ってしまいます。
それなら強引に追熟させるのみ!
追熟を早めるには?
追熟を早めるコツはたった二つ。
- 袋に入れて密封する
- 高温に置く(車のトランクなど)
メロンが出しているエチレンガスには追熟を早める働きがあるので、密封してガスを溜めると追熟のスピードがアップ。
また温度と湿度が高いほど追熟も早く進むので、密封してさらに高温になる場所に閉じ込めてしまいましょう。
いじめてるみたいでちょっと気が引けても、美味しく食べるためだと心を鬼にするのです。
なお強引なだけに熟れすぎのリスクもぐんと高まるので、メロンの状態をよく確認しながら行ってくださいね。
まとめ
- 味のないメロンには甘みを足す
- メロンが甘くないのは「熟れてない」または「熟れすぎ」
- メロンを買ったら向きを変えながら常温で風通しの良いところに3~5日置く(冷蔵庫NG)
甘くないメロンを美味しく食べるには他のもので甘みを補う、そう助け合い精神が大事。
もう「高かったんだからそのまま食べてこそ」なんて意地を張らずにいきたいです。
今回は追熟のコツもばっちり覚えたので、きっと次からは甥っ子の魔法使いになれるはず。
これからは甘くないメロンもどんどん美味しくジューシーに味わっていきましょう!