畳に何かをこぼしてしまった!
焦りますよね。
みるみる畳の色が変わるものだから慌ててごしごし擦りたくもなります。
でも落ち着いて、すぐに対処すれば大丈夫。
こぼした直後なら今回ご紹介する方法でシミになる前に綺麗にできますよ~!
また時間が経ったシミについても解説しているので、今日はぜひシミ抜きの方法を覚えていってくださいね。
畳のシミの落とし方!こぼした直後なら?
畳のシミはしみこむ前のスピード勝負。
2~3分のうちの対処が肝心なので、早速その方法をお伝えします。
液体汚れ
(1)水
色の付いていない水なら乾いた布ですぐに拭き取ればOK。
その後、カビができないようにドライヤーで念入りに乾かしましょう。
(2)お茶・コーヒー・醤油など
お茶やコーヒーなど、色のついた液体をこぼした場合は次の手順で水気と色素を吸い取ります。
- すぐに乾いた布かキッチンペーパーで拭く。
- 多めの塩をかけ、塩が湿ったら歯ブラシで畳の目に沿ってこする。
- 掃除機で塩を吸い取る。
- 布で水拭きと乾拭をした後、ドライヤーで乾かす。
塩の他に小麦粉やべピーパウダーなどの粉末でも代用できますが、重曹は使わないでください。
畳に使われるイ草の繊維が変色して逆にシミになってしまいます!
ペットのおしっこ
可愛いペットの粗相も、畳屋さんが勧めるこの方法なら臭いも消せて安心です。
- すぐに塩をふりかけ、湿ったら掃除機をかける。
- 畳にお湯をしみ込ませて少し置き、上から乾いた布を被せて水分を吸わせる。
- 布の濡れていない部分で再度水分を吸わせる。
- 酢と水を1:1で薄め、シミにつける。
- ドライヤーでしっかり乾かす。
インク汚れ
水溶性インクが畳についてしまったら、まずは乾いた布ですぐにインクを吸い取ります。
次に牛乳をつけた布で拭き、最後に水拭きと乾拭きで仕上げましょう。
シミ落としに牛乳なんて意外ですが、乳脂肪分がインクの色素を落としてくれるのでお試しあれ。
化粧品・クレヨン・チョコレート
化粧品やクレヨンなどの油汚れには、クレンザーや歯磨き粉など研磨効果のある洗剤を歯ブラシにつけて畳の目に沿って擦ります。
乾拭きでいったん洗剤を拭き取ってから水拭きし、再度乾拭きをしてください。
どの方法も、水分を取るときは布を押し付けるようにして拭くのがポイントです。
強く擦ると畳に汚れがすり込まれて落ちにくく……って私もついごしごしやっちゃうので耳が痛い。
時間が経って変色した畳のシミは落ちない?
「すぐに対処したら跡もなく落ちた!じゃあこっちの時間が経ったシミも……?」
残念ながらそれは難しい。
畳のシミとはこぼしたものによって繊維自体が変質してしまった状態。
そのため元の色に戻すのは畳屋さんでも不可能なんです。
ですがシミの程度によっては漂白剤を使って薄くできる可能性も!
時間が経ったシミの落とし方
(1)酸素系漂白剤を使う
ワイドハイターやオキシクリーンなどの酸素系漂白剤には液体と粉末がありますが、時間が経ったシミには漂白力の高い粉末を使っていきます。
- 粉末の酸素系漂白剤を50℃ほどのお湯1リットルに大さじ2~3杯溶かす。
- 1で作った漂白液を歯ブラシにつけて畳の目に沿って擦る。
- 乾いた布で上からとんとんと叩く。
- 水拭きと乾拭きで仕上げる。
汚れが落ちやすくなるので、水よりお湯が効果的。
落ちにくいようなら、漂白液に浸した布を被せて数時間置きましょう。
(2)塩素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤で落ちないシミには、より強力な塩素系漂白剤(キッチンハイターやブリーチなど)を試してみましょう。
必ずゴム手袋をつけて、畳が色落ちしないか様子を見ながら行ってくださいね。
- 塩素系漂白剤を200ccほどの水に大さじ1杯溶かす。
- 1で作った漂白液を布につけてシミをとんとんと叩く。
- 乾いたタオルで拭き取り、よく乾燥させる。
※割合は畳の目立たない部分で色落ちを確かめながら調節する。
時間が経ってしまったシミはとにかく手強いもの。
やりすぎると畳が傷んでしまうので、漂白剤でのシミ抜きを何度か繰り返しても落ちない場合はほどほどで諦めるのも肝心です。
畳のシミを目立たなくする方法は?
そもそも畳は汚れが落ちにくい製品。
いろいろ試して畳を傷めるより、畳の自然な風合いはそのままに少し目立たなくするくらいの方が綺麗に仕上がります。
畳のシミを目立たなくする方法
(1)チョークを使う
畳の色に近いチョークでシミを擦った後、乾拭きをします。
新しい畳ならこれで綺麗に補修できることも。
(2)敷物を敷く
消えぬなら隠してしまおうホトトギス。
上からラグやカーペットを敷けば、見えないだけに気になりません。
(3)日焼けを待つ
時間が解決してくれる問題は多いものです。
気にしない・触らない……悟りの心で時が経つのを待ちましょう。
畳全体が日焼けすればシミの色もなじんで、案外気にならなくなります。
まとめ
畳のシミ抜きに使うのは
- 液体→粉(重曹以外)
- 油→研磨剤
- 時間の経ったシミ→漂白剤
ということでした。
基本はすぐに拭き取ることと、対処後にしっかり乾燥させること。
水気が残っているとシミどころかカビが生えてしまうので念入りに!
なお我が家の畳には、こぼしたお茶を濡れ布巾で拭いたまま放置してできたカビが……しかも結構大きい。
しかもカビていない部分はばっちりシミになっている。
我が家の二の舞にならないように、この記事をお役立ていただければ幸いです。