豆知識

みかんの汁でできたシミの落とし方と汁を飛ばさずに食べる方法

みかんの汁 シミ

大人も子どもも大好きなみかん。

冬には箱ごと買って毎日食べている、なんてご家庭も多いと思います。
 

でもそんなみかんの汁が服について困った経験はありませんか?
 

私もよくみかんの汁を服に飛ばすのですが、なかなか落ちないですよね。
 

そこで今回はみかんの汁でできたシミの落とし方や落ちない理由、さらに汁を飛ばさずに食べる方法をお届けします。
 

みかんの汁でできたシミの落とし方

シミ抜きはとにかくスピード勝負!
 

みかんの汁が服についたら、なるべく早めに水洗いをしましょう。
 

果汁は水溶性なので、その日のうちに洗えばシミになる前にすっきり落とすことができます。
 

「だけど三日前に食べたみかんのシミに今気付いたんだよ~!」
 

そう……みかんの汁って知らないうちに飛んでるんですよね、私もよくやらかすのでわかります。
 

そんな時間が経った頑固なシミには「中性洗剤」「重曹」で対処していきましょう。

時間が経ったみかんのシミの落とし方

(1)中性洗剤で洗う

シミの下に白いタオルを敷き、洗剤を染み込ませた別なタオルで上からぽんぽんと叩きます。

ポイントは中性洗剤を使うこと。

果汁に含まれるタンニンは一般的な弱アルカリ性の洗濯用洗剤では落ちにくく、逆に変色してしまうことも……

ですのでみかんのシミには台所用洗剤かおしゃれ着用洗剤がベスト。

シミの色がタオルに移って薄れたら、洗濯機で普段通りに洗って仕上げましょう。
 

(2)重曹で洗う

重曹
重曹を直接シミに振りかけ、少し水を足してペースト状にしてから優しく揉み込みます。

熱めのお湯(50℃くらい)をかけたら、こちらも洗濯機で仕上げましょう。

重曹は水分が多いと汚れの吸着力が落ちるので、水を足す時は少しずつ少しずつ……

ペースト状になった重曹は繊維の奥まで入り込み、頑固なシミも一掃!
 

なお水洗いできない衣類や、自力では落ちないシミなら、クリーニング店にお任せするのがいちばんです。

「果汁のシミ」だと伝えれば、大切な衣類を傷めずに綺麗に仕上げてくれますよ。
 

みかんの汁が洗濯しても落ちない理由

なかなか落ちないみかんのシミ。

実は果汁によるシミは頑固さではトップクラスで、時間が経ったものならコーヒーや醤油より落ちにくいとされているんです。

服についたばかりのみかんの汁は透明なのに意外ですよね。
 

ここではみかんの汁が落ちにくい理由を見ていきます。
 

みかんの汁が落ちない理由

(1)酸素と反応

みかんの汁は主に糖分・酸・色素からできています。

時間が経つとこれらの成分が空気中の酸素と反応し、茶色や黒に変色してしまうため、落ちにくくなるのです。
 

(2)繊維の奥に入り込む

シミにとって時間は大敵。

始めは表面に浮いているだけの成分が、時間が経つほど繊維の奥に入り込んでがっちり染み込んでしまいます。
 

(3)タンニン

先ほども説明した通り、果汁に含まれるタンニンは弱アルカリ性の洗剤では落ちません。

シミに気付かずに普段通りの洗剤を使うと、逆にシミを変色させてしまうことも。
 

(4)着色料

あなたがこぼしたのは普通のみかん?それともみかんジュース?

ジュースなら、着色料が繊維自体を染めてしまった可能性もあります。
 

変色してしまったシミはとにかく落ちにくいもの。

汁がついた直後は「透明だしまあいいや~」なんて油断してしまいますが、色がなくてもシミにはすぐに対処する!と覚えてくださいね。
 

みかんの汁を飛ばさずに食べる方法

汁が飛ぶからシミになる。
 

それなら汁を飛ばさずにみかんを食べれば良いのでは?
 

でもそんなことってできるのかしら。

みかんの汁を飛ばさないなんて、タコに墨を吐かせないぐらいの難題では……
 

と思ったらなんとこの難題を解決した先人がいました。
 

みかんの汁を飛ばさない剥き方~尾形流~

みかんの汁 シミ
みかんのシミの原因で多いのが、皮を剥いたら汁が飛び出てきたパターン。

マナー講師の尾形圭子さんはこんな剥き方を提案しています。
 

  1. 広げたティッシュの中央にみかんを置く
  2. ティッシュの一隅をみかんにかぶせ、そのまま指を入れてむく
  3. 同じ要領で四隅繰り返す

 

なんというエレガントさ……!

この方法なら、ティッシュが汁を吸ってくれるので飛びようがありません。

しかも爪の間にみかんの筋が入ることもなく、テーブルも汚れないパーフェクトさです。
 

ティッシュ一枚で難題を解決する人がいるなんて!世の中広い。
 

汁を飛ばさないみかんの食べ方

剥き方をマスターして安心するのはまだ早いのです。

みかん汁の脅威は「剥く」「噛む」の二段構えでやってくるので心してかからねば。
 

「噛んだらピュッと出る問題」へのいちばんの対処法はひと房ずつ食べること。

いくつも頬張ると、噛んだ時にぶつかり合って唇の隙間からピュッと出てしまいます。

ここでもエレガントに、ひと房ずつ口の中で包み込むようにして食べていきましょう。

なるべく隙間を作らないよう、噛みながらのおしゃべりにも気をつけて!
 

まとめ

  • みかんの汁が服についたらすぐに水洗いする
  • 時間が経ったみかんの汁のシミは「中性洗剤」「重曹」で落とす
  • みかんのシミが洗濯で落ちにくいのはタンニンが含まれているから
  • みかんはティッシュに包んで剥きひと房ずつ食べる

 

なかなか落ちないみかんのシミも性質に合った洗剤を使えば落とせることが分かりました。
 

何より果汁には素早い水洗いが大事!!
 

服についた直後なら水はどんな洗剤にも勝るクリーナーなんです。
 

美味しいみかんをシミの心配なしで思いっきり味わうために、ご紹介した方法をぜひ覚えていってくださいね!