豆知識

オタクとマニアの違いとファン・コレクター・一般人との境界線を紹介!

カメラ

何かにすごく詳しかったり熱中したりしている人を「〇〇オタク」とか「〇〇マニア」って言いますよね。

でも、オタクとマニアって、いったい何が違うのでしょう??

何気なく使っている言葉ですけど、実はいまいちよく分からないんですよね(´・ω・`)

 

この「オタクとマニアの違い論争」はネット上でもさんざん議論が繰り広げられています。

ただ「俺はこう思う!!」「いや、それは違う!!」みたいな意見がわんさか飛び交っていて、結局はっきりとした違いの定義ってよくわからないのが現状です(;´Д`)

 

そこで今回は、様々な意見を参考にして個人的に「なるほど!」と思った「オタクとマニアの違い」説について、私の考えも織り交ぜつつまとめてみました☆

 

オタクとマニアの違い

オタクもマニアも「自分の好きな事柄や分野について深く熱中し、それに関する知識、コレクション等において一般の人よりもはるかに高いレベルにあること」という点は共通しています。

 

では世間一般的に「オタクとマニアはここが違うぞ!」という説のある

  • 対象ジャンルの幅
  • 同士との付き合い方
  • 文化を生み出せるか否か
  • 社会的な好感度

…の4点について、一つずつ解説していきますね☆

1. 対象ジャンルの幅

対象ジャンルの範囲がオタクは「広く濃く」、マニアは「狭く深く」という説があります。

例えば、オタクは「漫画というジャンル丸ごと」「特撮というジャンル丸ごと」を対象にするのに対し、マニアは漫画の中でも「ベルばら限定」、特撮の中でも「ゴジラ限定」など、オタクに比べて対象がより限定的でピンポイントである場合が多いかな〜と(・ω・`)

 

試しに、〇〇オタク、〇〇マニア、と当てはめて、どちらがイメージとしてしっくりくるかを考えてみるとわかりやすいです。

漫画というジャンルなら、「漫画マニア」よりは「漫画オタク」の方がしっくりきませんか?

反対に、漫画の中でも「ベルばら」限定で熱中している人は、「ベルばらオタク」よりも「ベルばらマニア」のほうがしっくりきますよね。

 

  • 漫画が好きで、好きな漫画がたくさんある=オタク
  • 他の漫画には興味がないけど「ベルばら」の知識だけは誰にも負けない=マニア

というイメージです(*´∀`*)

 

加えて、オタクには「アニメ兼アイドル」というように対象分野をかけ持ちしている人も多いですが、マニアは一つの事物だけ極めている人が多いのも特徴ですね。

2. 同士との付き合い方

「オタクは仲間とワイワイ」「マニアは単独活動」という説もあります☆

 

オタクはオタク同士で親密なコミュニティを作り、趣味について語り合ったり誘い合わせてイベントに参加するなど、オタク仲間との交流も含めて楽しむ傾向を感じませんか?

コミケやコスプレイベントなどで、オタクの皆さんが仲間と萌え散らかして盛り上がっている光景…よく見かけますよね(〃´∀`〃)

 

反対に、マニアはあまりマニア同士で交流することが少ないという傾向があるようです。

 

そもそもマニアの熱中対象って「世界中の観覧車の歴史と構造について調べること」とか「世界中の各メーカーのマッチ棒の長さと太さと燃えやすさを表にまとめてランキングをつける」とか、めちゃくちゃマニアックだったりしませんか!?

あまりにマニアック過ぎて、同じ分野のマニア仲間が見つからないというのも理由なのかな~という気もします(;´∀`)

 

オタクはそれに比べてジャンル的にも身近にオタク仲間を見つけやすかったり、興味範囲も適度に広いので仲間同士で話題の共有もしやすいのかな?と思います。

3. 文化を生み出せるか否か

「独自文化を作り上げるかどうかがオタクとマニアの違いであり、『オタクっぽい服や口調』のようにオタクは独自の文化を作り上げることができるが、マニアではそれができない

…これは、オタク文化にも詳しい評論家の岡田斗司夫氏の言葉です(。・∀・)ノ

 

確かに、今やオタクは「otaku」として海外にも知られている、世界に誇れる(?)日本の「文化」ですよね。

 

最近は、中身はオタクでも一般人に擬態して溶け込める新種のオタク(リア充オタク)も出てきましたが、やはり伝統的なオタクのイメージといえば「電車男」時代の行動様式やファションが典型です。

オタクの皆さんって、普通に生活していてもどことなく「オタクっぽさ」が持ち物や言動ににじみ出てしまいますが、それ自体がもはや「文化」なのですよ。

 

マニアも十分個性的な人が多いですが、「マニア文化」と呼ばれるようなマニア共通の行動様式やファッションというのは、あまり聞いたことがないかなぁ…という印象です(・ω・`)

4. 社会的な好感度

熱中するジャンルや外見、行動様式が、世間一般の人から見てあまり好意的に受け入れられない場合は「オタク」と呼ばれ、好意的に受け入れられる場合は「マニア」と呼ばれる…という説もあります。

た、確かに、そういうのはあるかも知れませんね…Σ(´∀`;)

 

ネット上でも、「鉄道マニアと鉄道オタクはどう違うんですか?」という質問に対して、「常識がありマナーも守れるのが鉄道マニアで、線路に侵入するなどの迷惑行為をするのは鉄道オタクだ!!(一緒にするな!!)」と鉄道マニアを自称する皆さんがお怒りになっている…という光景を目にしたことがあります。

同じ分野に熱中していても、「マニアのほうがオタクよりも正統派」みたいなイメージ(?)はちょっとあるのかな~と感じました(´・ω・`)

 

ただ最近はアイドルが自ら「〇〇オタクです」と公言するなど、一昔前に比べて「オタク」という言葉のネガティブなイメージはかなり薄れてきましたよね。

「オタクであることを隠したい…」という時代から、「〇〇オタク」という属性を自分のキャラクターとして堂々とアピールできる時代になってきたことは確かですね(*´ω`*)

 

オタクとマニアの語源

実は、「オタク」はアイドル評論家の中森明夫氏が名付け親で、「マニア」はギリシャ語から派生した言葉なんですって!!

「オタク」に正式な名付け親がいたなんて、全然知りませんでした…∑(゚д゚*)

オタクの語源

1970年代のコミケ会場で少年たちが互いのことを「おたく」「おたくら」と呼び合う光景に衝撃を受けたアイドル評論家の中森明夫氏。

中森氏はその現象をもとに、「漫画ブリッコ」というロリコン漫画雑誌の連載でガンダムファンやカリオストロファン、コミケに参戦する少年たちを「おたく」と称してディスりまくる記事を書いたわけです(。・∀・)ノ

 

それが1983年のこと。

それをきっかけに「おたく」という言葉が全国的に広まったんですって!

でも、この記事はさすがに読者からの反発が大きく、編集長も「おたく」は差別用語だとして連載は打ち切りに…

 

その後「お宅族」「オタッキー」「オタッカー」などという類似語の発生も経て、1996年に岡田斗司夫氏の「オタク学入門」という書籍発売で「おたく」というひらがな表記から「オタク」というカタカナ表記が一般化し、現在に至ります。

ネット上では「ヲタク」とか「ヲタ」という表記もよく見られますよね(*´ω`*)

 

ちなみに「おたく」という言葉はもともと、「相手」や「相手の人の家」に対して使う敬語だそうです。

もしかしたらオタク同士、同じ趣味を持つ仲間に対し「敬意を持って」交流するために使われ始めた言葉だったのかもしれませんね。

 

実はこの「オタク同士で『おたく』と呼び合う」現象のきっかけについては、「超時空要塞マクロスで主人公がヒロインを『おたく』と呼んだのをファンが真似した」という説もあるんですよ。

ただ、1970年代にはすでに「オタク同士で『おたく』と呼び合う」現象が確認されているのに対し、マクロスは1982年放送なので、ちょっとこの説の真偽は怪しいかなぁと思います(´・ω・`)

マニアの語源

「マニア」のもとになったのは、ギリシャ語で「狂気」を意味する「μανία(マニアー)」なんだとか。

確かにマニアの知識欲には「狂気」に近いものを感じますから、納得と言えば納得です(;´∀`)

それにしてもギリシャ語がもとになっているなんて、ちょっと意外でした。

 

ギリシャ語の「μανία(マニアー)」から英語の「mania(マニア)」という言葉が派生したんですが、実は「mania(マニア)」は「熱狂、熱狂の対象」を意味するもので、日本語の「マニア」とはちょっと違うんです。

日本語の「マニア」に該当するのは、実は「mania(マニア)」を語源とした「maniac(マニアック)」のほうで、これはずばり「狂人」という意味だそうな…(((;゚д゚;)))

 

しかし、英語圏で「maniac(マニアック)」というと「キチガイ」というような良くない意味になり、ただの悪口になるので気をつけて下さいね!

日本語の「マニア」と同じニュアンスの言葉としては、「愛好家、熱狂的なファン」を意味する「enthusiast(エンスージアスト)」があるので、こちらの表現を使うことをススメします☆

 

オタク・マニアとファン・コレクター・一般人の境界線

まずそれぞれの定義を簡単に説明しますと、

  • ファン…その対象を愛して止まない「支持者」や「愛好家」
  • コレクター…特定の「物」を集めることに熱中する「収集家」
  • 一般人…それなりに興味を持つが、そこまでのめり込まずに距離を保っている人

とはいえ、結局はっきりした定義があるのは「コレクター」くらいで、それ以外はどれも境界線が曖昧なんですよね…(´・ω・`)

 

それでもあえて境界線で区切るとしたら(私の個人的な見解ですが)、

  • 特定の対象に関連する「物」を集めて所有することだけに興味があり、それに関する知識や技能を深めることに興味がないなら「コレクター」
  • 知識の深さや関連物の所有量に関わらず、特定の対象をとにかく好きで好きでしょうがなければ「ファン」を名乗ってOK
  • 特定の対象をこよなく愛し、熱中し、貪欲に知識を深め、なおかつ関連物の収集にも夢中になっている人は「マニア」や「オタク」
  • 特定の対象をそこまで熱心に好きでもなく、それに関する知識を得ることにも物を集めることにもさほど興味がないのが「一般人」

という感じがしっくりきますね(。・ω・。)

 

つまりこれらを要約しますと、

「コレクターの収集欲」+「ファンの愛好心」+「溢れる知識欲」=「オタク・マニア」

という公式が導き出されるわけです(※テストには出ません)

 

ちなみに「オタクと一般人の境界線」として挙げられていた例の中には、「給料の半分を趣味に使っているのはオタク」という衝撃的なものもありました(;・∀・)

 

えぇ~っ∑(゚д゚;)!!

趣味のためにそんなにお金を使うなんて信じられない∑(゚д゚;)!!

 

…と心の中で叫んだ私は、おそらく「一般人」なのでしょうね(笑)

 

まとめ

では今回の記事を簡単にまとめますと、

  • オタクとマニアの違いは「対象ジャンルの幅」「同士との付き合い方」「文化を生み出せるか否か」「社会的な好感度」
  • オタクの名付け親は中森明夫氏で、マニアの語源は狂気を意味するギリシャ語
  • 物の収集だけに興味があるのが「コレクター」、好きで好きでしょうがないなら「ファン」、「コレクター」と「ファン」と「溢れる知識欲」を足したのが「オタク・マニア」

以上です☆

 

最後に、私の個人的な感想を言わせてもらいますと…

誰もが納得できるような明確な定義がないのなら、「私は〇〇オタクです!」「僕は〇〇マニアです!」「ワイは〇〇ファンやで!」と、自由に自己申告で決めちゃっていいんじゃないかな~と思います(*´∀`*)!

 

ちなみに、私がオタクのイメージを的確に表しているな~と思うコンテンツは、何と言っても「オタク川柳大賞」ですね!!

 

中でも第4回の大賞作品の、

「聞いてない 誰もそこまで 聞いてない」

という句は、知人にもまさにそのまんまの人がいて、的確過ぎてしばらく笑いが止まりませんでした( *´艸`)

 

最近は「リア充オタク」など新種のオタクも幅を利かせてきましたが、元祖とも言える「典型的なオタク像」を上手に表現しているのがこの「オタク川柳」ではないでしょうか☆

 

そして、マニアについて知りたいなら「マツコの知らない世界」が超おススメ!!

 

毎週、様々なマニアさんが登場して、自分の趣味ワールドをたっぷり語りつくしてくれる番組です。

世の中には面白い人がたくさんいるな~と思いながら、マニアックな世界を楽しませてもらっています(*´∀`*)!

 

オタクとかマニアというと近寄りがたいイメージを持つ人もいるのかも知れませんが、私はちょっとオタク要素やマニア要素の入っている人のほうが、話していても面白くて、気が合うことが多いんですよ。

オタクでもマニアでも、自分の好きな事をとことん追求する人って、やっぱり面白みがあって魅力的だなぁと思います( *´艸`)

 

この記事が、あなたの疑問を解消するお役に立てたなら嬉しいです!