玉ねぎの皮、どこまで剥いていますか?
どんな料理にも合うので毎日のように活躍するけど、調理の際に意外と困るのがあの皮。
茶色い皮はもちろん剥くとして
緑のところは?ここって食べられるの?
そんな疑問を調べてみたらすっきり解決したので、今回は玉ねぎの皮についてお話していこうと思います。
実際に試してみて良かった「簡単な皮むき法」や「玉ねぎの皮の活用法」も要チェックです!
玉ねぎの皮はどこまで剥く?
「どこまで剥けばいいの?」
玉ねぎの皮剥きを手伝っていた子供からのこんな質問。
すでに小さくなった玉ねぎに「そのくらいでいいよ」とは言ったけど、本当はどこまでなんだろう?
こんな玉ねぎあるある、正解は
「外側の茶色い皮だけ」
緑色の部分は捨ててしまう人も多いと思いますが(私もそうでした)、ちゃんと食べられるんです。
緑色の部分も食べられる!毒はないの?
玉ねぎの緑色はとても綺麗ですが、
「じゃがいもと同じで毒があるんじゃ?」
と不安に思うかもしれませんね。
確かにじゃがいもは芽が出て緑色になると毒素が溜まり、中毒を引き起こすことも。
そのため厚生労働省から「有毒植物」にも指定されています。
一方玉ねぎの緑色は日光を浴びて作られた「葉緑素」によるもの。
色素なので体に害はなく、安心して食べて大丈夫!
綺麗な色を楽しみながら美味しくいただきましょう。
緑色の部分の味や食感は?
芽が短いうちは緑色でも味は変わらず、白い実と同じように食べられます。
ただ繊維が多く硬めなので、生より煮込むか焼くのがおすすめ。
試しにポテトサラダに生で入れたら結構バリバリでした。
芽が伸びてくると栄養を取られて味が落ちてしまうので、緑色の部分を食べるならお早めに。
玉ねぎの緑部分はケルセチン豊富!動脈硬化予防やアンチエイジングにも
玉ねぎの緑部分にはケルセチンという栄養素が含まれています。
ケルセチンは血管を強くして動脈硬化や脂肪肝を防ぐ他、高い抗酸化力で美肌作りにも役立つ優れもの。
日光に当たると濃度がぐーんとアップするので、緑色の部分を一週間ほど日に当ててから食べるとケルセチンをたっぷり摂れますよ。
簡単にできる玉ねぎの皮剥き方法!
茶色い皮だけ剥けばいいなら楽ちんだ~。
と思ったらこの茶色い皮がなかなか剥けないんですよね。
私はいつも芽からお尻に向かって縦に剥くのですが、パリパリに乾いててすぐ切れるし爪に刺さるし……
ここではそんな悩みを解決してくれた、目からウロコな剥き方を二つご紹介します。
まるで脱皮『三角切り』
- 芽の根元を横に切る
- 玉ねぎを逆さにして半分に切る
- 根の部分を三角形に切り落とす
- 茶色の皮を取り外す
参考ページ:【裏ワザ】むきにくい「玉ねぎの皮」を簡単に取るには切り方だった!
https://news.cookpad.com/articles/17549
皮と根の接点を切り落とすことで、気持ち良いくらいパカッと外れます。
手に玉ねぎの匂いがつく間もなくまさに瞬殺!
皮のくずも飛び散らないのですぐに調理に移れるのもポイント高し。
楽しすぎて止まらない『回転剥き』
- 芽の根元に指か包丁で切り込みを入れる
- 皮を少し剥がして横へくるくる剥く
参考動画:玉ねぎの皮の簡単な剥き方
リンゴを剥く要領で、玉ねぎを回しながらくるくる……くるくる……楽しーい!!
本当にリンゴみたいに、切れそうで切れずにつながっていきます。
大きめの玉ねぎ二個でトライしたのですが、どちらも綺麗に剥けました。
繊維に沿うより断つ方が剥きやすいんですね。
個人的には回転剥きを推したいです。
この方法を伝授すればお子さんが進んでお手伝いをしてくれるかもしれません。
だって、これは、間違いなくキッズが大興奮するやつ。
玉ねぎの皮の活用方法
綺麗に剥けた茶色い皮、捨てるのはちょっと待って!
玉ねぎの茶色い皮には白い実の約7~10倍もの栄養がぎゅぎゅっと詰まっているんです。
中でもケルセチンは白や緑部分の30倍~250倍にもなるとか。
これは食べないと損!
ということで玉ねぎの栄養をたっぷり摂れる茶皮の活用レシピを集めました。
血液サラサラ『玉ねぎ皮茶』
飲むだけで血液がサラサラになる「玉ねぎ皮茶」は農家さんおすすめのレシピ。
- 茶色い皮(できれば無農薬)をよく水洗いする
- 皮を入れた水を火にかけ5~10分煮出す
- 水が赤茶色になったら出来上がり
※煮出しすぎたり皮が多すぎると渋みや苦味が出るので注意
気になるお味はというと……すごく美味しい!
ほんのり玉ねぎの香りがするのに辛味がなくすっきりとして、ごくごく飲めちゃいます。
色も口当たりも紅茶にそっくりなので、アイスティーにしたり、ハチミツやレモン汁を入れても。
上品なうまみ『玉ねぎ出汁』
栄養とうまみの詰まった玉ねぎの茶皮は出汁にもぴったり。
野菜そのものの優しい味がお料理に深みを与えてくれます。
- 茶色い皮を酢水でもみ洗いする
- 蓋つきの容器に皮と水、少々の塩と砂糖を入れて冷蔵庫へ
- 一晩置いたらできあがり
※二~三日置くとうまみが増す
※冷蔵庫で一週間ほど保存可
- 茶色い皮を水洗いしてよく乾かす
- オーブンかグリルでパリパリになるまで焼く
- ミキサーかすり鉢で粉末にする
水出しなら人参やキャベツなどお好きな野菜とスープに仕立てて。
玉ねぎパウダーは卵焼きやハンバーグに混ぜる他、ポテトや唐揚げに振りかければ香ばしい風味が楽しめます。
「玉ねぎはちょっと苦手……」な家族に出してあげれば、気付かずにぱくぱく食べてくれること間違いなし!
まとめ
- 玉ねぎは茶色い皮だけ剥く
- 玉ねぎの緑部分も食べられる
- 根を三角に切り取るか、横に剥くと茶皮が簡単に剥ける
- 玉ねぎの茶皮はお茶や出汁に使える
玉ねぎは茶色い皮だけ剥けば良かったのか~!
今まで捨てた分のケルセチンでどれだけ若々しくいられたのかと思うとッ……
もうもったいなくて捨てられません。
茶色い皮まで活用すればゴミも減らせるし美味しいし良いことづくめ。
特におすすめは玉ねぎの皮茶。
ちょうど夏場なので冷やして飲んでみたら、麦茶よりすっきりして本当に美味しかったです。
個人的に嬉しいのはノンカフェインなこと。
普段飲んでいる鉄剤との相性を気にせず、好きな時にごくごく飲めるのが嬉しくて。
同じように服薬の都合でカフェインを控えている人や、妊婦さんにもおすすめできるお茶だと思いました。
皮まで使える玉ねぎ、これからはぜひまるごと活用してみてくださいね。