接着剤が手についてしまった!
焦りますよね。
瞬間接着剤ならもう泣きそうになりますし、頭の中は不安でいっぱい。
「どうしたらいいの?」
「家にあるもので落とせる?」
私も手芸と工作が趣味で、接着剤をよく使うため、何度も経験しています。
早く取ろうと焦りすぎて、逆に両手の指がくっついてしまったことも……。
今回は、おかげで接着剤に詳しくなった経験をもとに、「手についた接着剤の落とし方」をご紹介します。
- 基本編(全種類共通)
- 水性ボンド編(木工・手芸用)
- 瞬間接着剤編(アロンアルファ・セメダイン)
- その他の接着剤編(スプレーのり・ゴムボンド)
の順にお話していきますので、お手持ちの接着剤の種類に合わせてご覧ください。
基本の落とし方を覚えれば、接着剤を安心して使えるようになりますよ。
手についた接着剤を落とす方法~基本編~
あなたは今、手に接着剤がついたまま不安な気持ちでこの記事を読んでいるかもしれません。
でも大丈夫。
『どの接着剤も乾く前ならお湯で落とせる』んです。
まずは落ち着いて、基本の落とし方を試していきましょう。
接着剤の基本の落とし方
用意するもの
- 40度以上のお湯
- 石鹸
- 軽石
- 洗面器などにお湯をはる。火傷しない程度で、少し熱めに感じるくらいを目安にしてください。
- お湯に手を浸してしばらく待つ。
- 接着剤が柔らかくなったら、お湯の中でもみ洗いをする。石鹸を使うとより落ちやすくなります。
- まだ接着剤が残っていれば軽石でやさしくこすり落とす。
できるだけ早く熱いお湯につけること。
これが接着剤が手についてしまったときのベストな対処法です。
お湯につけるのが早ければ短時間で取れますし、ゆっくりもみ洗いすれば、強力な接着剤でも少しずつ落ちていきます。
石鹸や軽石がなくても十分なので、まずはお湯だけスピード勝負で用意してくださいね。
手についた接着剤を落とす方法~ボンド編~
「もう乾いちゃったんだ……」
そんな悲しい顔をしないで。
ここからは、乾いてしまった接着剤の落とし方を種類別にご紹介します。
まずは真っ白な液が特徴の水性ボンドから。
工作や手芸に最適な接着剤なので、図工の授業で一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
この水性ボンドは、乾いてからもお湯でもみ洗いをすると簡単に落とすことができます。
「水性」とつく通り、水に溶ける性質があるんですね。
私は手芸で水性ボンドを使うとき、必ずそばに濡れ布巾を置いています。
乾く前にさっと一拭きできて安心ですよ。
手についた接着剤を落とす方法~瞬間接着剤編~
名前の通り瞬時にぴったりくっつく瞬間接着剤。
頼もしい反面、手につくとその強力さが困りものですよね。
こちらも乾く前ならお湯で落とせますが、乾いた後は薬剤を使った対処法が必要になります。
アロンアルファの落とし方
手についたアロンアルファを落とすには、
- 除光液(マニキュア落とし)
- 接着剤はがし液
このどちらかを数滴垂らし、2~3分待ちます。
そのあと柔らかくなった接着剤をそっとはがしてください。
除光液やはがし液には、接着剤を溶かすアセトンという成分が含まれています。
はがし液はホームセンターの他、100円ショップでも買えるので、接着剤をよく使うなら1本持っていると安心ですね。
セメダインの落とし方
セメダインは、エポキシ樹脂系と呼ばれる強力な接着剤。
乾いてしまうと水にも熱にも薬剤にも強く、物理的に削り落とすしかありません。
- 軽石か金属たわしでこする
- 研磨剤をかけてこする(粉末クレンザーなど)
皮膚を傷めないよう注意しながら根気よく削りましょう。
薬剤を使ったり、削ったりした後は、よく手を洗ってからハンドクリームなどで皮膚を保護してくださいね。
その他の接着剤の落とし方紹介
次は仕事や工作でよく使われるスプレーのりとゴムボンドの落とし方をご紹介します。
スプレーのりの落とし方
スプレーのりは油性なので、油で溶かすのが効果的です。
- サラダ油
- ライターオイル
- ベビーオイル
などの油を数滴垂らして染み込ませてから、乾いた布で拭き取りましょう。
ゴムボンドの落とし方
ゴムボンド(ゴム用接着剤)は、接着剤用はがし液で柔らかくしてから、紙ヤスリかナイフで削り取ります。
接着剤がお湯で落ちない場合は、まずアセトンや油を試してみましょう。
皮膚を傷める可能性があるので、物理的な研磨は最終手段です!
まとめ
最後に、接着剤の落とし方一覧です。
- 乾く前(全種類)……お湯でもみ洗いして落とす
- 水性ボンド……お湯でもみ洗いして落とす
- アロンアルファ……除光液か接着剤はがし液で落とす
- セメダイン……軽石・金属たわし・研磨剤でこすり落とす
- スプレーのり……油で落とす
- ゴムボンド……接着剤はがし液で柔らかくしてからこすり落とす
ほとんどの接着剤は身近な道具で簡単に落とせるんですね。
熱いお湯につけると覚えておくだけでも、手についてしまったときに慌てずにすみますよ。
なお無理やりはがすのだけは絶対にNG!
両手の指がくっついた失敗談を最初にお話しましたが、私、そのとき思いきり引っ張ってしまって……。
指の皮膚ごとはがれて病院行きになり、治るまで趣味はもちろん日常生活も不便で後悔しました。
「あのとききちんと落とし方を知っていたらなあ」
そんな思いを込めて書いたこの記事が、あなたのお悩みを解決する助けとなれば幸いです。