「尿検査しますのでおしっこ採ってきてくださいね~」
病院でよく聞くこんな台詞に、はいと返事はしたものの焦った経験はありませんか?
不意打ちの尿検査、困りますよね。
そんな急に言われても出ないよ。
外出前のトイレはマナーだよね、って家で済ませてきちゃったこの状況で尿意をコントロールできたら超能力者だよ。
だけど目の前には笑顔で紙コップを差し出す白衣の天使。
やるしか……ない!
今回はそんなピンチを乗り切るために、尿検査でおしっこが出ないときの対処法と最低限必要な量を調べました。
尿検査でおしっこが出ないときの対処法!
尿検査があるって分かっていたら、家から我慢してきたのに……。
でも諦めないで。
便座に座ってしまった今からでもできる対処法があるんです。
リラックスする
焦ると出るものも出ません。
まずは苦しくない程度に深呼吸して、体の余分な力を抜きましょう。
いったん待合室の椅子に戻ってしばらく待ってもOK。
仙骨をさする
仙骨(お尻の割れ目の上)を指でそっとさするのも効果的です。
動物なら尻尾の付け根のところですね。
私も尿検査ではこの方法に何度も助けられているので、おすすめです。
お腹をてのひらで押す
お腹全体をてのひらでゆっくり押し、膀胱に圧力をかけて尿意を誘います。
ただし力を入れすぎないように注意してやさしく行ってくださいね。
ツボを押す
東洋医学の神秘に頼るのも手です。
お腹には水分(すいぶん)と呼ばれるツボがあり、体の余分な水をおしっことして排出してくれるのだそう。
おへそから縦に指一本分のところを軽く押して、このツボを刺激します。
直球なネーミングに期待をかけてぐいぐい押したくなりますが、尿意が止まらなくなったという体験談もあるのでほどほどに。
水の音を聴く
排尿に似た音を聴くと、聴覚が刺激されて尿意をもよおすことも。
トイレや洗面台で軽く水を流し、じっと耳をすませてみるとチャンスがやって来るかもしれません。
どうしても出ないときは病院スタッフに相談する?
あれこれ試したけれど、やっぱり出ない。
むしろもう悟りの境地。
世の中自力で何とかできないことだってあるさ!
というわけで、病院にもよりますが、スタッフに相談するとどんな対応をしてもらえるのか調べました。
水を飲むよう言われる
多くの場合、500mlほど(ペットボトル1本分)の水を飲むよう指示されます。
そして30分ほど待つと、膀胱に尿が溜まってスムーズに出る患者さんが殆どだそう。
利尿作用のある麦茶やウーロン茶を飲んでも効果が期待できますね。
ただし糖分やビタミンCを含む飲み物は検査の数値に影響が出るのでNG!
検査の最後に回してくれる
採尿を検査の最後に回してくれることもあるようです。
他の検査を受けているうちに自然な尿意が訪れるかもしれません。
自宅で採尿する
容器をもらって自宅で採尿できるケースも。
自宅なら時間を気にせずにリラックスして臨めるので、病院で待ってみても出ない場合は自宅での採尿を相談してみましょう。
最終的にはやっぱり水分を摂って待つしかないようです。
「おしっこが出ない……」と口に出すのはちょっと恥ずかしいですが、尿検査で苦労する患者さんは多いそう。
病院のスタッフも慣れっこなので、きっと快く対応してくれますよ。
尿検査で必要な尿の量とは?
やっとおしっこが出た!と喜んだのもつかの間、採れたのはほんのちょっぴり。
今度は量との戦いが始まってしまうのか!?
いえいえご安心ください。
尿検査に最低限必要なおしっこって意外と少なくて、
その量なんと5~10cc!
紙コップのいちばん下の線が25ccなので、比べてみると本当にちょっぴりですよね。
実は尿検査の多くは尿に紙を浸して色の変化を見るペーパーテスト。
つまり紙が濡れるくらいの量があればOKなんです。
ほんの少しでもおしっこが採れたら、自己判断で捨てずに一度スタッフに提出してみてくださいね。
理想的なおしっこの量は?
最低限必要な量が分かってひと安心だけど、じゃあいっぱい入れても意味がないのかな?って気になりますよね。
もちろん検査のためには量が多いに越したことはありません。
一般的な健康診断では、25ccの採尿が理想的だそう。
というのも量が多いと、こんなメリットがあるからなんです。
- 濁りを見やすい
- 追加の検査が必要になったとき改めて採尿しないですむ
なので沢山出るときには多めに採って堂々と提出しましょう。
まとめ
以上尿検査でおしっこが出ないときの対処法でした。
まとめると、
- お腹やお尻まわりに刺激を与える
- リラックスして水の音を聴く
- 水を飲んでしばらく待つ
- スタッフに相談すると後回しにしてもらえたり、自宅で採尿できることもある
- 最低限必要なおしっこの量は5~10cc
- 25cc採れれば理想的
となります。
ほんの少しでいいんだと分かっているだけでも気が楽ですよね。
採る量を指示されることって意外とないので、調べてみて私もびっくりでした。
これからは紙コップを持った白衣の天使との突然の戦いにも勝てそうです。
あなたもぜひ、お試しください。